並んで電車を待つ。ふと足下をみる。

ポツポツと濡れたあと。雨は降っていない。

不思議に思い濡れたあとを目で追う。

左斜め前で視線が止まった。

そこには髪の毛を腰まで伸ばした女性がいた。

ポツポツは彼女の足下に集中している。

よく見ると毛先からしたたり落ちる雫。

思わず隣ドアの列に移動した。

電車が来た。乗り込みながら

まるで押し寿司だなと思っていると

「やっだぁ~ぬれてるよぉ~かんべん」

声のする方に目をやると女子高生。

ロン毛女が女子高生の群れに突っ込んだ模様。

女1「ちょっとぉ~タオル持ってないのぉ~」

女2「ホント、マジ、かんべん」

女3「ぬ・れ・て・ますよぉ~」



ほどなく隣の駅に着きました。

ロン毛女と女子高生の群れは降りて行きました。



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